やましろ健康医療生協

健康あれこれ

 これだけは知っておこう 2002年度やましろ医療生協ニュース掲載

キシリトールの効果

 最近テレビや雑誌でとりあげられているキシリトール。みなさんはご存知ですか?

 そのキシリトールとは、以下のようなものです。

☆普通の砂糖と同じ程度の甘みがある。☆イチゴ・ホウレン草などの果実、野菜にも含まれている。☆カロリーは2.8Kcal/gで砂糖の25%OFF。インシュリンに関係なく代謝されるので、糖尿病の方でも安心してお使いいただける。

キシリトールのむし歯予防の効果

〜むし歯ができるまで〜

〈1〉口の中にミュータンス菌(むし歯菌)がすんでいる。〈2〉ミュータンス菌は食物中の炭水化物や糖を取り込む。〈3〉菌はネバネバした歯こうを作り、その中で増える。〈4〉菌は酸を作り出し、その酸により歯が溶かされてむし歯になる。

〜キシリトールのはたらき〜

〈1〉ミュータンス菌がキシリトールを取り込む。〈2〉キシリトールなので代謝されず、酸を作り出すことができない。〈3〉大きなエネルギーを消費する過程を繰り返すため菌は疲労し、活性力が弱まりさらに菌は減少していく。このようにキシリトールは、むし歯の原因菌であるミュータンス菌の数を減らすことによって、お口の中をむし歯になりにくい環境にする手助けをします。ただし、むし歯予防にとってキシリトールはあくまでも補助的なものであって、毎日歯磨きはきちんとしましょう。

※歯科衛生士(パート)募集中 詳しくはあさくら診療所歯科まで(41-3335)

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急性アルコール中毒

急性アルコール中毒とは

 急性アルコール中毒とは、お酒を飲んだ時に起こる一時的な異常めいていや、泥酔による中毒死などのことをいいます。

ほろ酔い初期から一気に泥酔期に

 普通にアルコールを飲むと徐々に血中アルコール濃度が上がるので、「ほろ酔い期」「めいてい期」「泥酔期」と酔いの症状も変わっていきます。

 ところが、大量のアルコールを急激に飲むと、血中アルコール濃度が急激に高くなりますから、「ほろ酔い期」「めいてい期」を飛ばして、一気に「泥酔期」や「こん睡期」まで進んでしまいます。

飲酒後1、2時間で危険な状態

 そして、時には呼吸困難など危険な状態にもなったりします。血中アルコール濃度が0.4%以上になると、飲酒後1、2時間でその半数が死亡するといわれています。がぶ飲みや一気飲みは急性アルコール中毒になる危険性が大変高くなりますから、お酒は自分の適量を自分のペースで飲むことが大切です。

こんなときは危険です

  • 自分ひとりで立てない
  • 声をかけたり顔を叩いても反応が鈍い酔いつぶれたまま吐いている
  • 飲み始めてから1時間で酔いつぶれている

周囲の人が注意すること

  • 顔を横向きにする
  • 吐いた物がのどに詰まらないよう顔を横に向ける
  • 吐いたものがのどに詰まっているようすなら、指で口の中のものをかき出す

注意すること

  • 空腹のときは、飲まない。
  • 口当たりが良く、濃い酒は飲まない。
  • 大量のイッキ飲みは絶対にしない。
  • 自分の意志で飲む。他人にも強要しない。

【ほろ酔い】

血中濃度0.02〜0.1%

アルコールの作用で大脳新皮質がマヒ、理性の抑制がはずれる。気分がほぐれ、リラックスできるという効用も。酒を「百薬の長」にするには、この段階でつきあうことです。

【酩酊】

血中濃度0.1〜0.2%

大脳辺縁系にマヒが及び、「酔っぱらい」状態に。同じ話を繰り返す。となりの人にからむ。ロレツがあやしい。足元がふらつく−こんな兆候が出たら飲むのは即ストップ。

【泥酔】

血中濃度0.2〜0.3%

脳全体がマヒ状態。脳幹や脊髄にもマヒが及び始める。酔いつぶれて、まともに話ができない。吐いたものがノドにつまって窒息の危険も。絶対に1人にせず、必ず誰かが付き添って病院へ。

【昏睡→死】

血中濃度0.3〜0.4%(昏睡)0.4%以上(死)

マヒは脳幹、脊髄から、最後は呼吸中枢のある延髄へ。ここがやられてしまったら、あとは死を待つのみ。たたいても、つねっても反応がなかったら、ことは一刻を争います。とにかくすぐに救急車を!

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アウトドアでの注意

ハチに刺された!

 近くに巣がある可能性が高いので、できるだけ現場から遠ざかる。刺された部位の周辺を強くつまみ、毒を押し出す。水道水などの流水で洗った後、ぬれタオルなどで傷口を冷やす。流水中で傷口をつまみ上げるようにして洗うと、より効果的。(近くに水道がない時は、水筒の水、刺激のない飲料水などで洗う)抗ヒスタミン剤含有の副腎皮質ホルモン(ステロイド)軟膏があれば塗布して、早めに病院へ。

毒ヘビにかまれた!

 毒が全身に広がらないように、まずは安静にし、かまれた箇所よりも心臓よりの部位に止血帯を巻く。止血帯を巻く時は、強すぎないようにしばる。傷口をすばやく洗ったあと、口を当てて毒液を吸い取り、飲み込まずにすぐに吐き出す。これを何回か繰り返す。吸い出した後は、十分にうがいをする。かまれた箇所は、冷やさない。(冷やすことによって、組織の破壊を促進してしまうことがある。)安静を保ちながら、病院へ。

虫に刺された!

 毒針や毒毛が残っていたら、毛抜きを使ってそっと取り除く。細かい毒毛がついた場合は、粘着テープをその部分に貼ってからはがすと、よく取り除ける。刺された箇所の周りをつまむようにして水道水などで洗い流す。洗った後は、抗ヒスタミン剤含有の副腎皮質ホルモン軟膏を塗布する。ぬれタオルなどで幹部を冷やしておく。手当てをしたあとは、必ず病院へ。

植物にかぶれた!

 水洗いするか、ぬれタオルなどで、かぶれた部位を冷やす。かぶれた部位をこすってはいけない。抗ヒスタミン剤含有の副腎皮質ホルモン軟膏があれば塗布して、早めに病院へ。

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減塩の工夫

 塩分のとり過ぎは、高血圧の原因となり、高血圧の状態が長く続くと、脳卒中、心臓病、腎臓病などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。塩分摂取量は1日10g以下に減らすよう心掛けましょう。(高血圧の人は8g以下に)

調理の工夫

  1. 家庭で使う味噌、醤油、塩について、一定の量を使いきる日数を一日でも長くする。
  2. 塩味をきかす場合は、一品だけに重点的にきかせ、ほかの料理には塩を使わない。
  3. 醤油はかけるよりつけて使う。また、味のついているものには醤油をかけない。
  4. 味噌汁は天然だし(煮干、かつお節等)をとり、具を多くして味噌をひかえる。
  5. 麺類の汁は全部飲まず半分以上残す。
  6. 漬物は保存漬けより即席漬け、一夜漬けにする。
  7. 果物や酢などの酸味を上手にとり、こしょう、からしなどの香辛料をうまく使う。
  8. 塩辛、佃煮、塩魚、インスタント食品はほどほどに。
  9. ハム、ソーセージ、かまぼこなどに含まれる食塩量を知る。
  10. 料理には新鮮な材料を使い、香りや風味を楽しむ。
  11. できるだけ薄味に調理する。
  12. 食物繊維の豊富な野菜、海藻をたっぷり使った献立を心掛ける。

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夏バテ

夏バテはこうして起こる

夏はどうして体調をくずしやすいのでしょうか。

 夏、暑くなると、皮膚の血管は拡張して血液が体の表面に集まり、汗を出して体温の調節がおこなわれます。この場合、湿度が高いと汗の蒸発が妨げられ、熱が体内にこもって疲れやすくなります。日本の夏は高温、多湿なので夏を乗り切るのに体力のない人はつらいわけです。

 暑い!→だるい!→食欲がない→ビールや清涼飲料のとりすぎ→消化力の衰え→食欲がない。このような悪循環に加えて、夏は、熱帯夜のために寝苦しくて睡眠不足になったり、生活のリズムが乱れがちとなり、その結果、体調がくずれて夏バテを起こしてしまいます。

夏を元気に乗り切るために〜生活の工夫

生活にリズムを

 暑さでグッタリして生活にメリハリがつかず、夜更かしが重なったりすると、生活のリズムが狂ってきます。生活リズムのたて直しは、まず睡眠≠きちんと確保することから。就寝と起床時刻をキッチリ守りましょう。

冷房は上手に利用

 湿度の高い日本の夏では、除湿をするだけでも、不快感はかなり和らぎます。冷房にする場合には、外気温との差を5、6度以内にします。冷やしすぎは、体調を崩す原因になりますから要注意。就寝中のクーラーのつけっぱなしは、夏かぜや下痢、体調不良の原因になります。しかし、どうしても暑くて寝苦しいときは、寝る前に寝室をクーラーで冷やしておくと、気持ちよく休めます。

寝つきをよくする工夫

 お風呂はぬるめにしてゆっくり入ると、自律神経を落ち着かせ、心身がリラックスします。寝る前の暴飲・暴食はさけます。適度な疲労感は、快い睡眠を誘いますので、生活の中に軽い運動を取り入れるとよいでしょう。

栄養のバランスを

 汗をかくことが多い夏場は、ビタミンやミネラルの消耗が激しく、積極的に補給しなければなりません。新鮮な野菜や果物、乳製品などを努めてとるようにしましょう。

 食事は量より質〜食欲がなくても、1日3食きちんととることが大切。胃に負担がかからず消化のよいたんぱく質(卵、肉、魚、牛乳など)、ビタミン(野菜や果物など)、ミネラル(牛乳や海藻など)をバランスよく、少しずつでも、いろいろな種類の食品をとりましょう。

 香辛料を上手に〜ショウガやワサビ、コショーなどの香辛料、シソ、ミョウガ、ネギなどの香味野菜は、食欲を刺激します。上手に使ってください。

 清涼飲料水をとりすぎない〜冷たいものの取りすぎは、胃腸の働きが抑えられ、清涼飲料水を1日に何本も飲むと、その甘味が食欲を減退させてしまいます。

 豆腐でたんぱく質を〜食欲がなくて、肉や魚を食べる気がしない時は、豆腐でとるとよいでしょう。

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くすりの話 1

 今、飲んでいる薬の名前と何に効く薬か知っていますか?

 皆さんは、今自分が飲んでいる薬の名前をご存知ですか。薬には飲み合わせの悪いもの、同じ成分でも名前の違うものがたくさんあります。他の医療機関へかかられる時、自分の飲んでいる薬の名前がわかっていると、それらのことがチェックできます。もう一度、確認してみましょう。

 薬はきちんと飲んでいますか?

 飲み忘れはありませんか。もし、飲み忘れたらどうしたらいいのでしょう。次に飲む時に、2回分飲んだらいいのでしょうか。それは絶対やめてください。血液の中の薬の濃度が急激に上がり危険です。もし飲み忘れた場合の対処のしかたは、飲んでいる薬や飲む回数などによって違うのでいちがいには言えませんが、1日1回飲む薬の場合は、思い出したらすぐに飲みましょう。特に血圧や糖尿の薬は飲み忘れのないように。ただし、糖尿の薬は必ず何か食べてから飲んでください。1日2回飲む薬の場合、飲み忘れに気づいたらすぐに飲み、次回まで8時間はあけましょう。1日3回飲む薬の場合、次回との間隔が短いので、次回よりまた、きっちり飲んでください。以上は基本ですので、わからない場合はおたずねください。

薬はどこに保管していますか?

 湿度の高い日本、缶に乾燥剤を入れて袋ごと保管するのが一番いいでしょう。冷蔵庫は湿気るのでいけません。ただし、水薬・目薬・坐薬は冷蔵庫で保管してください。

薬の使用期限について

 あくまでもめやすですので、変色などしていたら使用するのはやめましょう。

*錠剤・カプセル剤
1年
*粉薬
6ヶ月
*ぬり薬
未開封のものは、容器に使用期限が記載されています。開封したものは、雑菌がついている可能性もあるので、古いものは使わないでください。目薬 未開封のものは、容器に使用期限が記載されています。使用中のものは、治療が終われば、たくさん残っていても捨ててください。(雑菌がつきやすいので)

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くすりの話 2

うまく、薬が飲めますか

 子どもに薬を飲ませるのはなかなか大変です。水薬はまだしも、粉薬は苦労されていると思います。まず、おかあさんが少しなめてみて、味をみてください。苦いようなら、少し砂糖を混ぜていただいてもかまいません。粉薬を少量の白湯又は水で団子状にし、おかあさんの指でお子さんのほほの内側におき、そのあと、白湯か水を飲ませると、案外飲みやすいようです。何か工夫された方法があれば教えてください。

お薬は、治ったら飲まなくていいの?

 例えばかぜ薬の場合、抗生物質といって、病原体をやっつける作用のある薬と、鼻水や咳を止めたり、吐き気をおさえたりなど症状をおさえる薬が処方されます。あとの方の症状をおさえる薬は、症状がなくなれば、飲まなくてかまいません。しかし、抗生物質は、処方された日数分をきっちり飲みきりましょう。途中でやめてしまうと、せっかく弱まってきた病原体の力がまたもどってしまいます。けがをした時、化膿止めとして処方される抗生物質も同様です。きっちりと飲みきってください。

熱さましはどのように使えばいいの?

 子どもさんが使用する熱さましには、肛門から吸収される坐薬と、のみ薬があります。子どもさんは平熱が高いので、目安として38.5度以上になれば、使ってください。もちろん、それ以下の体温の時でも、元気がなくしんどそうであれば、使っていただいてけっこうです。1回使われたら、熱が下がらないからといって続けて使わずに、5時間はあけましょう。水分はしっかりとってください。一般的に、子どもさんに処方される薬は、胃に負担をかけないようにつくられています。ですから、もし食事ができなくても、決められた回数をきちんと、飲んでください。また、体重によって薬の量がかわるので、兄弟で処方された場合、間違わないように注意してください。(マジックで線をひくなど、区別できるようにしてお渡ししています。)

*前号からの「くすりのはなし」は、毎木曜日に来られている薬剤師の中園さんの記事です。薬のことでご質問がある方はお聞きください。

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漢方薬

漢方薬とはどんなもの?

 漢方薬は、患者さんの症状にあうように、いくつもの生薬(草の根や木の皮など天然の素材をそのまま原料とした薬のこと)を組み合わせて作られています。伝統的な煎じ薬もありますが、現在広く使われているのは、煎じ薬を乾燥させた顆粒状のエキス剤です。

漢方薬はいつ飲むの?

 漢方薬を飲む時間は、一般的には食間に飲むのが望ましいといわれています。食間とは食後2時間程たった空腹時のことをいいます。漢方薬の成分の多くは、腸内細菌によって、吸収されやすい効く形に変えられ効果を表します。そのため、空腹時に飲むほうが、速やかに腸内細菌のいる場所に到達するわけです。さらに食べ物などの影響を防ぐためにも、空腹時に飲むほうが望ましいといわれています。しかし、当診療所では、食後と薬袋に記載してお渡ししている場合があります。それは、食間服用だと飲み忘れることが多く、また、味や香りなどが苦手で、どうしても食間に飲むと気分が悪くなったり食欲が低下したりする人がおられるからです。漢方薬はきちんと飲んでこそ効きます。「食後」と記載されていても、食後すぐに飲むのではなく、少し時間をおいて飲んで下さい。また、薬は溶けないと吸収されません。漢方薬を吸収されやすく、効く場所に早く届くようにするためには、あらかじめコップ一杯の白湯で溶かしてから飲むことをお勧めします。一度お試し下さい。

漢方薬にも副作用はあるの?

 漢方薬にも、好ましくない作用はあります。一番多いものには、味や香りになじめなくて吐き気が起こる、飲む量が多くてお腹がふくれる、飲み始めた時にお腹がゆるくなる、などです。また、頻度は少ないですが、発疹などが出ることもあります。もしもこのような症状が出た場合は、速やかに御相談下さい。

*漢方薬には、「今、苦しんでいる症状を素早く取り除く即効性を表すもの」と、「抵抗力が弱く風邪をひきやすい体質、アレルギー体質など、体の根本から治す作用を表わすもの」の二面性の作用を持っています。即効性を表わすものですと、飲んだ後1〜2時間で症状が改善されますし、効きにくい場合も飲み続けることにより、体がなじんできて効くようになります。分からないことや気になることは、遠慮なく御相談下さい。

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生活習慣病

生活習慣病ってなあに?

 生活習慣病とは、毎日の食生活、飲酒、タバコ、運動不足、ストレス、睡眠不足などによって引き起こされる病気のことです。代表的には、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などがあげられます。加齢は避けられませんが生活は変えることができます。ふだんの生活を見直し、病気を招く要因を一つずつ減らしていくことが大切です。

食生活を見直そう

 規則正しい食事を心掛け、1日3食しっかり食べましょう。

 栄養バランスを大切に、1日30品目を目標にとることが望ましいのですが、なかなか大変です。現在食べている食品数よりも3〜5品多く食べることを当面の目標に努力しましょう。日常生活に見合ったエネルギーを取るように、食べ過ぎに気をつけて、肥満を予防しましょう。

 ゆっくりよく噛んで、腹八分目を心掛けましょう。脂肪は量と質を考えて、取り過ぎないように、動物性の脂肪より魚の油や植物性の油を多めに取るようにしましょう。

 塩分はひかえめに、1日10g以内に、高血圧の人は7gを目標に、を心掛けましょう。外食が多いと塩分を取りすぎてしまう傾向にあります。メニューの選び方、食べ方を工夫しましょう。加工食品や調味料の使いすぎに気をつけましょう。

  • やめよう「たばこ」
  • アルコールは量や飲み方に気をつけて
  • 睡眠はしっかりとるように

適度な運動を心掛けよう

 私達の生活はどんどん便利になり、体を動かす機会が少なくなり運動不足になる人が増えています。適度な運動を長く続けることや、暮らしの中に歩くことを自然に取り入れましょう。

ストレスをためないように

 1日の疲れはその日のうちに1週間の疲れは趣味でリフレッシュ、1年の疲れは休暇でリフレッシュを。多忙な生活の中でも、時間を見つけて、休養やリラックス、気分転換を図るよう工夫をすることが大切です。

自分の身体を知ろう

 生活習慣病は日頃の悪習慣が積み重なって徐々に進行するので、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。自分では気づかないうちに病気が発症しています。早期に病気を発見し、生活習慣の改善や治療が必要です。定期的に健診を受け、自分の健康状態を把握しましょう。

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花粉症の日常対策

そろそろ嫌な花粉の季節…

 年々、花粉の飛散量やアレギー有症率は高まる一方です。毎年、花粉症に悩む人は早めに診療所へ。

花粉が多く飛ぶ日を事前にキャッチ

花粉が多く飛ぶ日

 晴れて気温が高い日、乾燥して風が強い日、雨の日の翌日で晴れた日(雨で地面に落ちていた花粉が一気に舞い上がり2日分の花粉が飛散する恐い日です)

花粉が多く飛ぶ時間

 日が上がり、気温が上がってくるとスギの雄花が開花し始め、やがて街に飛散し始めます。お昼前後に飛散量が最大になるので外出には注意を。夕方、日がかげり気温が下がってくると上空まで飛散していた花粉が地上まで下がってきます。そのために再び、花粉量が増加します。

お出かけ時の準備は

マスク

 これはもう必需品です。マスクには価格の安い普通のガーゼで作ったものから、0.1ミクロンの空中微粒子までもカットする使い捨てのものまで色々とあります。1日外にいなければならない日には細かい粒子までもカットするマスクが好ましく、その日の行動や花粉飛散状況によって使い分けると良いでしょう。

メガネ

 目の粘膜に花粉を付けないのが一番ですから、予防にはやはりメガネです。サイドにガードが付いている花粉症専用のメガネや、最近はおしゃれなサングラスタイプも発売されています。もちろん、専用メガネじゃなくても、普通のメガネでもかなりの効果があります。

帽子・洋服

 髪の毛についた花粉はやっかいです。夜なら洗髪できますが、日中はそういうわけにはいかないので、お出かけには必ず帽子の着用を。帽子の素材もさらさらと花粉が落ちそうなものがお勧めで、花粉が付きにくい帽子というものも発売されています。帽子と同様に、上着もさらさらと花粉が滑り落ちそうなものがお勧めです。ウールや毛皮の素材は花粉が付きやすいので避けた方がよいでしょう。とにかく、外で浴びた花粉を屋内に持ち込まないことが大切です。

家に帰ったら

まず家に入る前に

 玄関の前で、上着・帽子を取り、しっかりはたいて花粉を少しでも家に入れないように。洋服ブラシなどを使うとよいでしょう。花粉症の本人だけでなく、家族みんなの協力が必要です。

とにかくすっきりと

 帰宅後は少しでも早くすっきりさせましょう。お風呂に入って、顔も髪もきれいに洗いましょう。うがいも忘れずに、鼻も丁寧にかんで外で吸い込んできた花粉を少しでも追い出しましょう。最近は、目を洗うための製品が多く発売されています。使用するのはお風呂上りのきれいな時にしましょう。

屋内での対策

 可能ならば空気清浄機を使用するのが望ましいでしょう。

お酒とたばこ

 花粉症の時期には、のどや鼻の粘膜が過敏になっています。たばこは、粘膜に刺激を与えるので控えた方がよいでしょう。また、お酒を飲むと血管が拡張して鼻づまりがひどくなる場合があります。

眠る時は

 鼻づまりが強くて眠れない時には鼻腔を広げるテープを利用する方法もあります。寝不足になると症状が強く出る場合があるので、規則正しい生活を心がけましょう。風邪も花粉症を悪化させる原因となります。

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火傷(やけど)

火傷を負ったら

 「火傷をしたら、すぐに味噌をつければ治るよ」と、子どものころおばあちゃんなどにいわれ、実際に味噌を塗ってもらったことのある人もいるでしょう。けれども、火傷した部分に味噌を塗るというのは、感心した方法ではありません。もし効用があるとしたら、空気に火傷部分を触れさせないということぐらいで、逆に味噌に付いているカビ菌が傷口に付くことの方がこわいのです。

火傷には1度から3度まで

 その火傷の程度によって段階がありますが(表1参照)、2度から3度の火傷は応急手当てをしたら、すぐに病院に運んで下さい。また、1度くらいの軽い火傷だと思っても、時間がたったら2度クラスの火傷だったということもありますから注意が必要です。

子どもの火傷

 気をつけなければならないのは、子どもの方は泣きわめいていて、手当てする方でも、目にみえる火傷部分に気をとられ、それ以外にもっと大きな火傷があっても気がつかない、ということもありますから、身体全体を調べてみる必要があるでしょう。火傷の範囲が身体の全表面積の何パーセントの範囲であるかをみる必要があります。深い火傷でなくとも範囲が体の表面積の3分の1以上のときには重態ですから、入院しなければなりません。

手当ては

 火傷をしたらすぐ、清潔な流水で冷やすことが一番です。冬でも冷水をかけてやります。水泡ができているときは、それを破らないようにし、また皮膚ははがさないようにして、水で浸した清潔なガーゼを当てて、軽く包帯をして医師の治療を受けます。それまで時間がかかるときは、火傷の皮膚と皮膚をつけないように、特に指などは間にガーゼを入れて一本ずつ包帯をします。衣服の上から火傷をして布切れがやけついているときは、無理に剥がさないで水をかけ、医師の治療を受けます。ナイロンストッキングは絶対に脱がさないことです。火傷が、体の広範囲のときは、ショック症状になります。脈がなくなり意識もなくなりますから静かに病院に運びます。火傷のときは、体の水分と、タンパク質がたくさん失われ、抵抗力がなくなるので水分と栄養を充分与えることが必要です。

 

外見

症状

1度

表皮

皮膚が赤くなる

ヒリヒリと痛い

2度

真皮

水ぶくれができる

ぐちゃぐちゃになる

強い痛みとやけるような感じ

3度

全層

皮膚が白くなり、焦げる

痛みをほとんど感じない

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